仕事と彼氏  両立ダメ?

30代前半  大手企業で責任ある仕事も任され彼とも順調。
まさに順風万班
そろそろ結婚の気配も。

しかし女性の上司から
「キャリアアップか結婚か、どちらか決めてるの?」

結婚後も仕事を続けるつもりでいた彼女にとっては
心外の言葉。
今時どちらかなんて選べない。
しかし残業も多く、不規則。
女性の多い職場ながら既婚率は低く、離婚率は高いという現状。
キャリアを狙う若手は「無結婚主義」も多いとの事。

悩み続け、彼にも相談をしたけれど「どうしたいの?」
と逆に質問。
彼がはっきり「結婚だろ」と言ってくれれば
決心も付くのにとカウンセリングに来られたY美さん。

「どちらか選ばなければいけないのでしょうか。
彼も煮え切らないし、上司は仕事を選ぶと思っているらしく」
最近では悩んで眠れない日もあるとの事。

まず彼女に好きな様に話していただき、
溜め込んでしまった感情を吐き出してもらいました。
私の役目は彼女の本心に近づく様
アプローチを促すだけです。
基本話し手さんがメインなので話を折る事はありません。

全て吐き出した頃、彼女がぽつりと言った言葉は
「彼は理解してくれる気が。私がやりたかった仕事と知っていたし
応援してくれています。
だから彼は私に結論を委ねたんですね。」

彼女は彼の大切さ、大きさに気づきました。
「1人で悩んでいると思っていたけど、
そうじゃなかった」
溜め込んでいた感情を吐き出す様に
Y美さんは泣いていました。
私はただそばにいるだけです。

泣き終わった頃
「仕事の悩みで来たのに、彼の事になっちゃいましたね。
だけど、すごくすっきりしました。」
その日初めての笑顔でした。

Y美さんが後日出した結論はメールで送ってくれました。
「どちらかはやはり選べないので、私は両方やっていきます。
周りからは『両立なんか無理』と言われていましたが
ダメになりそうならば彼を選びます。
話聞いていただけてよかったです。整頓できました。
ありがとうございます。
また何かあったら聞いてください。よろしくお願いします」

Y美さんの場合、感情を吐き出す事で
「本当の自分」本音を知りました。
周りや会社の空気で閉ざされていた感情です。

私からはのアドバイスは特に行ないませんでした。
答えはY美さん自身が持っていたからです。

その答えまで誘導するにすぎません。

 

 

emiko

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